先日、美容院で縮毛矯正をかけていただきました。
10年ぶりくらいかも?
私の髪質はチリチリというわけではありませんが、1本ずつにねじれたような癖があって湿度の高い日は水分を吸収して髪が広がります。
朝、ストレートアイロンで真っすぐにしてもあっという間に元通りです。
縮毛矯正は髪が伸びてきたらその部分は当然自分の本来の髪質なので、しばらくカットやスタイリングでなんとかしようと思ってかけてきませんでした。
でも、この季節は気になるよね。ウネウネ。
ここ北海道は梅雨はありませんが、先月は雨模様の日も多くまた気温も高くなってきたので自分の汗で頭から蒸気?が出るのかどうしても癖が目立ってしまうのです。
そこで思い切って久々の縮毛矯正にチャレンジしました。
さらにその2週間後にヘアカラーもしていただきました。もう白髪年代なのでカラーは定期的に必須なんですよね。
傷んで見えにくいピンクバイオレット系にして、髪もストレートになったことでとってもツヤが出て大満足です!
くせ毛は光を反射しにくいのでツヤがなく傷みも増長して見えます。
実際、矯正とカラーをしているので髪は傷んでいるとは思うのですが。
見た目はかえって健康的な髪に見えるよ。
ところが、実は私軽いパニック障害があり美容院は苦手なんです。
今回は、苦手な美容院でなんとか気分が悪くならないように工夫していることをいくつかご紹介したいと思います。
パニック障害とは
パニック障害とは身体的疾患がないのに、突然
などの症状が起きます。
多くは数分でピークをむかえて30分前後でおさまります。
症状が重い人は救急車で運ばれたり、苦手な電車などにも乗ることが出来ず外出もままならないケースもあるようです。
私の場合は、症状は軽く通常に生活できますがやはり乗り物や行列、映画館や、歯医者・美容院などが特に苦手です。
歯医者さんと美容室が苦手な人多いよね。
突然、体調の悪さと精神的な恐怖感が波のように繰り返し襲ってきます。
「来る!」って分かるんだけどね~
呼吸が上手くできない感じで息苦しい・汗が出る・めまいのようなフワフワした感覚。
そして何よりその場から逃げ出したくてどうにかなってしまいそうな恐怖感に襲われます。
そばに信頼できる人にいて欲しいっていう人もいるよ。
私の場合は、とにかくひとりになりたいの(笑)
倒れたり周りの人に悟られることはほとんどありませんので、自分から人に敢えて告げたことはありません。
(歯医者や美容院ではあらかじめお伝えします:後述)
もうこの症状とは10年以上の付き合いで、体調やメンタルの状態で発症の具合も変化するのでなかなか完治には至っていません。
以前、クリニックに通っていたこともありましたがあまり薬に頼りたくなくて現在は手持ちの薬をどうしてもの時だけ服薬している状態です。
パニック障害の苦手ポイント、いざ美容院へ
そういうわけで、一時は白髪染めも家で自分で行っていたりしました。
自分で染めるとムラになったり、お部屋が汚れるのよね。
カットはさすがに自分ではできないのでなるべく期間をあけて、行くときはシャンプーなしでカットしてもらっていました。
美容室に足を踏み入れるだけでドキドキだよね。
美容院の薬剤の匂いがまず苦手。
そして席についてケープをかけられ髪をカットされている最中や薬剤がついたままの状態では「逃げられない」という感覚が頭のどこかにインプットされているんだと思います。
「逃げられない」ことはないんだけどね(笑)
ですが、いちばんの難関はシャンプー台なんですよね。
おそらく、最初にひどいパニックを引き起こしたのが美容院のシャンプー台だったのでその記憶が予期不安となって引き起こしているんでしょうね。
でも最近はシャンプーありで、今回のように縮毛矯正やフルカラーといった時間のかかる施術もお願いできるようになっています。
パニック障害の美容院対処法
これはあくまで私の場合です。
*私は医療関係者ではありませんし、以下の方法が誰にでも当てはまる解決策だとは言えませんのであらかじめご了承ください。
事前に薬を服用しておく
なるべく薬に頼りたくはないのですが、美容院のようなまず気分が悪くなるのが自分にとってわかりきっているシチュエーションに臨む場合は、あらかじめ安定剤を飲んでおきます。
実際に効果があることと共に、「薬を飲んだから大丈夫」という自己暗示としての効果もあります。
持っているといざという時に安心。
普段から薬を携帯しておくのもお守り代わりの安心材料となります。
呼吸を意識する
普段は意識しない呼吸というものがうまくいかない、息苦しいという感じになりますので過呼吸になりがちです。
それを防ぐために、息苦しいと思っても一旦息を止めて10数えてからゆっくり息を吐く。
腹式呼吸で6秒かけてゆっくり口をすぼめて息を吐きだし、それから4秒かけて鼻から息を吸い込みます。
吐く方を意識したほうがいいみたいね。
数を数えることで意識をそちらに反らすこともできますし、過呼吸を防げます。
数や秒数が正確じゃなくても自分のペースでなるべくゆっくり目に呼吸していると良いでしょう。
緊張とリラクセーションを繰り返す
首筋とか噛みしめとか体に力が入っていることがありますので、不安や恐怖を感じたときは筋肉をリラックスさせると効果的です。
首筋がよく凝るんです。
リラックスさせるためにはまず一旦、体の一部に力をいれて緊張させます。
息を軽く吸って7秒間止め、手を握りしめたり、両膝を押し付けあったり、どこでもいいので力を入れてみます。
人目が気になる場合は、見た目に分らないような部位でやってみるといいでしょう。
よく、あくびをするときなど腕を上げたりしながら体をぐ~っと伸ばして力を入れますよね。
そしてストンと力を抜くとリラックスします。
ツボ押しとタッピング
自律神経を整える効果があると聞いて、ツボ押しをやってみています。
手軽なのは手の指先の爪の付け根あたりを強めに押します。
薬指だけは交感神経の働きを強める働きがあるというので私はそれ以外の指でやっています。
他に親指と人差し指に間、水かきの深い部分:合谷(ごうこく)も万能のツボと言われていて緊張にも効果があるようです。
また、指先で一定のテンポで軽くトントンとどこかを叩くタッピングもリラクセーションに効果があると言われています。
目の周りなどのツボなどが有名ですが、人目が気にならない指先や手、手首などでも良いと思います。
赤ちゃんが背中ぽんぽんされると安心するのも同じかな。
なにか別のことに気をそらす
気分が悪い・不安だと思い始めるとドツボにはまりがちです。
とにかく他のことに気をそらしてみよう。
私は美容師さんとの相性も大切だと思っています。
無言過ぎず、不快感を感じない相手、話がなんとなくはずむ美容師さんを選んでいます。
と言っても最初からはわからないので、ダメだと思ったら次回は他の人を指名してみたり。
私はなるべく若すぎず、キャリアのある女性美容師さんで適度にお話してくれる方が好みです。
カラーなどひとりで待機している時間に気分が悪くなってきたら、目につくものから何か色を探してみるのも効果的です。
例えば「赤いもの」と決めて店内の赤いものをひたすら探します。これ以上ないかなと思ったら次は「青いもの」という風に探すことに意識を向けると、自分の症状に必要以上に意識を向けずに済みます。
色探しは簡単にできるしね。
まとめ
美容院に行く場合は、私はホットペッパービューティを使ってネットで予約しています。
あらかじめ、そこに「シャンプー台が苦手で具合が悪くなりやすいので短時間でお願いします」などと記入して送信しています。
もちろん電話での予約でもあらかじめ「美容室が苦手で気分が悪くなるかもしれません」と言っておけば、お店の方でも心得ているのでスムーズに行くと思います。
お店の方も味方につけるつもりでね。
途中で「大丈夫ですか?」とか「休憩しますか?」など気をかけてくださいます。
はなから隠しておかず、「パニック障害」と公言しなくても「気分が悪くなりやすいです」と言っておけば大丈夫です。
あと、よく美容院で出してくださる飴をなめるのも私には効果があるように感じています。
ドライヤーの熱に当たったり、ケープをかけたりすることで体が熱くなることがあります。
寒いより暑い方が発症しやすい気もするので薄着にしたり、出してくださる飲み物はアイスをお願いしたりしています。
体のささいな変化に敏感になるみたいね。
上記の内容はクリニックで臨床心理士さんとのカウンセリングで教えていただいたことも含んでいます。
個人差のあることですので全ての方に効果があるかは分りません。どうぞ参考までになさってください。
当たり前ですが、美容院で髪を整えていただくとセルフでやるよりキレイに仕上がります。
うまくこの時間を乗り切ることができると、その後の1か月程度は快適なヘアスタイルを保てますね。
白髪は1か月が限度かな??リタッチしなきゃ。
症状の重い方には向かないかもしれませんが、ちょっと美容院に苦手意識があって具合が悪くなりがちの方は、試してみてください。
コメント