実家の片付け奮闘記

片付け

私は今までに2度、親が住んでいた賃貸アパートの引っ越しと片付けを手伝ったことがあります。

いろは
いろは

手伝ったというより、姉と二人で主体となって動いたよ!

自分自身はミニマムな生活にしていきたいと思っていましたが、実家は物に溢れている状態。

それでも我が家はそれまでにも何度か引っ越しをしていましたので、都度処分できていた方かもしれません。

持ち家に何十年も住んでいらっしゃる方は、お宝もガラクタも雑多に溢れた状態になっていることもあるでしょう。

親の体力や判断力がなくなってしまった場合、片付けは子供の負担となってのしかかってきます。

私の体験を元に実家の片付けについてどのように考え、対処していけばよいのかあらためて考えてみました。

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実家の惨状

我が家は両親・兄・姉・私の5人家族でした。

私は社会人になってからほぼひとり暮らしをしていて、姉も30代でマンションを購入し家を出ています。

両親は、東京で就職ののちにUターンしてきた兄と3人で暮らしていました。

親もまだ元気だし・・・と、当時(20年ほど前)私は実家に顔を出すこともほとんどありませんでした。

父の介護から死後~衣類の片付けからスタート

衣類の山

そんな風に親不孝な関係を続けていたため、実家がどんな状態なのか?親の健康状態にも気づくのが遅れてしまいました。

10年ほど前に父が認知症と分かりました。

各種介護の手続きを含め手助けが必要な状態になり、ようやく実家とのかかわりが増えていったのです。

そして父は5年ほど前に認知症に加え癌を患い、亡くなりました。

こねこ
こねこ

そこからおうちの片付けがスタートしたのね?

介護の方が大変で片付けには気が回らなかったのと、その気になっても認知症とはいえ頑固な父がいるうちは物を捨てることができなかったからです。

80代の親はご多分にもれず物を捨てることには抵抗があり、何かと溜め込んでいました。

父の死後、親の部屋を手始めに衣類など少しずつ処分していきました。

既にサイズの合わなくなっていたり汚れの取れない衣類がタンスと衣装ケースにびっしりと詰まっていました。

収納していた大型のタンスは3棹もあり、狭い部屋の居住空間を圧迫。

こねこ
こねこ

40リットルゴミ袋がたくさん出たんだって?

いろは
いろは

いっぺんにゴミステーションには出せなかったよ(笑)

長年使いこんだ布団を見かねて、かなり前に布団セットを贈ったことがあるのですが使われないまま押し入れに残っていました。

もったいないと思ったのか?既に布団のように大きなものを処分する気力がなくなっていたのか?

兄が倒れ引っ越すことに~汚部屋片付け

タバコの吸い殻

父が亡くなったあと気が緩んだのか、母も徐々に体調が悪くなり今度は母の介護が必要になっていきました。

ところが、今度は母と同居していた兄が脳梗塞で倒れ救急車で運ばれる事態に!

幸い一命はとりとめましたが、半身にマヒが残り仕事復帰ができないことが予想されたのです。

そうなると兄は生活保護を受けることになるかもしれず、当時の賃貸アパートの家賃を払い続けることはできません。

兄が退院後に母とお互いを補いながら生活できればと、まだ兄の入院中に私と姉で新居を探し引っ越し準備をスタート。

(結果的に兄はもとの職場に戻ることができましたが、右手にマヒが残ったままです)

こねこ
こねこ

今度はお兄さんのお部屋の片づけだね。

脳梗塞のマヒで当時は滑舌が悪く、何を言ってるのか聞き取れない。

入院中にメールなどでやり取りをしつつ、捨てていいもの・取っておくものを確認しながら兄不在のまま片付けをしていきました。

兄の部屋には今は着ていない流行遅れのスーツやネクタイ、本やCD・DVD、香水、PC関連ガジェットがところ狭しと場所を取っている状態。

おまけに喫煙者で掃除も行き届いていなかったので、衣類はヤニで変色し使える状態ではない。

いろは
いろは

家具も壁紙もヤニ汚れで茶色なんだもん!

未使用のCD・DVD、香水はリサイクルショップへ。(大量にあったので3万円以上の買取価格がつきました!)

高かったようですが、マウンテンバイクも売りに出しました。(私には価値はわからず)

PC関連とキレイな衣類を残し、あとはひたすら処分!

処分に困った父の工具と庭のガラクタ

足場

実家には昔から使っている大きな洋服ダンスが3棹と大きな食器棚がありましたが、新生活では不要です。

食器も使っていないものがたくさんあり、調理道具なども汚れのヒドいものや同じ用途のものがたくさんありました。

そして、父は若いころ板金工の仕事をしておりあちこちから山のように工具や金具が出てきたのです!

これは重さも量もあるので普通の「燃えないゴミ」で捨てるのはムリな状態でした。

こねこ
こねこ

重くてゴミ袋が裂けちゃうよ~

さらにはアパートの外壁にはブルーシートをかけられた謎の足場のような鉄骨が組まれて数メートルに渡って放置されていたのです。

いろは
いろは

いったい何のために??お手上げだよぉ~

結局、大量の工具、裏庭に放置された物干しや花台、自転車、そして謎の足場の解体などまとめて処分してくれる業者にお願いすることにしました。

我が家の場合(2LDK1階)で、ゴミ処理の業者へ支払った分+市の大型ゴミ回収費+市の有料ごみ袋代など合わせると20~30万円かかったかと思います。

一軒家では50万円オーバーのケースもあるそうです。

業者へ依頼するときは相見積もりを取ってみるといいでしょう。

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実家の片づけのポイント

散らかった部屋

自分の持ち物であれば、何を手放すか残すかは自分で判断ができます。

こねこ
こねこ

自分のものも難しいけどね

ですが家族であっても実家のものを処分するのは、親の納得が必要なことでそれは大変なことです。

自分が今現在住んでいないのであれば、それはもう自分の家ではないくらいに思った方がいいでしょう。

実際にそこで暮らしているのは親なのですから、尊重すべきところは親が安全に快適に暮らせるかどうかです。

徹底的にやりすぎない、ほどほどに

ご両親がお元気でしたら、ゆっくり時間をかけて一緒に物を減らしていくお手伝いをした方がいいでしょう。

可能ならばご自身が物を減らしすっきりと快適な暮らしをしてみせ、身をもってそのメリットを理解してもらえるようになると良いですね。

  • 無駄なものを買わないので出費が減る
  • どこに何があるか把握できるので物の管理がしやすくなる
  • 物が少ないと掃除も行き届き清潔に暮らせる
  • 床に過剰に物を置かない・棚などに過剰に装飾品や重いものを置かないことで危険性が減る
  • すっきりした部屋をひろびろと使え快適に過ごせるようになる

親御さん自身がこのことに共感してくれたら、ちょっとのアドバイスでどんどんすっきりしたお部屋に近づいていくでしょう。

もう少し高齢の方になると物を捨てることへの抵抗感が増えますし、片付けに対処するための気力・体力もなくなってきます。

我が家の場合は父親が亡くなったことや兄が倒れたことから、引っ越しせざるを得ない状況になったため捨てることの同意を母にしぶしぶ了承してもらえました。

ただ、極端に物の少ない状態にする必要はないのかなと最近思っています。

私たちにとっては不要なものでも、そこで暮らしている親自身にとってはそこにある家具や置物や衣類や日用品・・・

それらは生活になじんだ心地よいものなのかもしれません。

急激に暮らしの風景を買えてしまうのは高齢者にとっては頭を混乱させてしまったり喪失感につながる可能性もあります。

いろは
いろは

次のことを重点的にできたらひとまずOKだよ!

  • 明らかにゴミであるものは処分
  • 消費期限切れの食品などの処分
  • 処分することを納得している不用品から処分
  • 迷ったり渋ったりしているものはひとまず保留(半年後、1年後などに見直しましょう)
  • 安全性の確保(邪魔なものを動線に置かない、手の届きにくいところに収納しないなど)

親の気持ちに寄り添う

片付けをしているうちに、つい言ってしまいがちな言葉があります。

このような言葉は逆効果になりますのでご注意を。

「これ要らないよね」

「こんなのとっておいてどうするの」

「おんなじもの2つも3つも要らないでしょ」

「もう着ないでしょ」

親にもその物への思い入れもあることでしょう。

見慣れた物がどんどん減っていくと不安を感じてしまうかもしれません。

少し言葉を変えてみると受け入れられやすくなります。

「これはおんなじものがたくさんあるからリサイクルに出してみない?」

「もしも何かにつまづいたりして転んだら危ないからよけてみたらどうかな?」

「これよりこっちの方が似合うと思うよ」

「迷うものはしばらくまとめて置いておこう?1年たっても使わなかったら処分してみない?」

いろは
いろは

仕切ったり上から目線の口調は禁物よ

そしてあまりにもテキパキものを捨ててしまうと、見ている親にとっては寂しい気持ちになるものだと思います。

我が家の場合、引っ越しが迫っていたためゆっくり母に判断させる時間を与えることができませんでした。

あまり強く反論しない母だったのでこちらが強く出過ぎたな、優しさが足りなかったなと反省しています。

実家の片付け奮闘記まとめ

掃除

我が家の場合は引っ越しのための物件探し・契約もあったので、片付けも短期間にやってしまわなければなりませんでした。

こねこ
こねこ

しばらく週末は引っ越し準備と片付けで大忙しだったよね

実際に行う手間とストレスは想像以上でした。

実はそのまた2年後、種々の事情で再度今の住まいに今度は私と同居するために母は引っ越すことになりました。

再び親の家の片付け・引っ越し作業が復活しました。

前回かなり大物は手放していたのにどこから出てきたのか?と思うものがまだまだありましたね。

改めて、自分も老後に向けて持ち物を見直してすっきりと減らしていかないとなぁと思っています。

いろは
いろは

自分が管理できるだけのものを持つ!

私の場合、独身で子供もいないので自分に何かあったら後始末をする人がたいそう困ることになるやもしれません。

年齢を重ねていくうちに、片付けはどんどん億劫になっていきます。

元気なうちにご自身も実家も少しずつでも親御さんとともにシンプルな暮らしに変えていくよう行動してみてはいかがでしょうか?

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